見たはずなのに、お便りがない!
ハムスターくん:「ない、ない、ない! 今見たいのに、あれがない!」
ニャンコさん:「ハムスターくん、何探してるの?」
ハムスターくん:「ニャンコさん〜。子どもが『来週、参観日かも』って言い出したの」
ニャンコさん:「参観日?」
ハムスターくん:「そう。そういえば、そんなお便りをもらった気がするんだよね。『いつ?』って聞いたら、『わからない。でもちゃんとお便り渡したよ』って」
ニャンコさん:「お便り、もらったの?」
ハムスターくん:「うん。確かにもらった。見たんだよ。見た記憶はあるの。でも……どこに置いたのか全然わからない!」
参観日は何日なのか。
何時からなのか。
どこの教室へ行けばいいのか。
お便りを読んだはずなのに、何ひとつ覚えていません。
ハムスターくん:「どうしよう、ニャンコさん」
ニャンコさん:「じゃあ、とりあえず一緒に探そう。ハムスターくん、いつもお便りをもらったらどこに置いてるの?」
ハムスターくん:「うーん……あの辺」
ハムスターくんが指さした先には、書類、おもちゃ、床に置いたバッグ。
いろいろなものが集まっています。
ニャンコさん:「なるほど。じゃあ、この辺を探してみようか」
二人でガサゴソ、ガサゴソ。
ニャンコさん:「あれ? ハムスターくん、これじゃない?」
ハムスターくん:「あったー!」
ニャンコさん:「来週の水曜日、10時から理科室だって」
ハムスターくん:「そうそう! これが見たかったの! よかった〜」
無事に参観日のお知らせは見つかりました。
「その辺」に置くから探すことになる
でも、ハムスターくんはちょっと困った顔。
ハムスターくん:「僕さ、いつもなんとなくその辺に置いちゃうんだよね。だから見たいときに、すぐ見つからないの」
ニャンコさん:「そっか。じゃあ、置き場所を変えてみない?」
ハムスターくん:「置き場所を変える?」
ニャンコさん:「うん。あれ? ハムスターくん、ここにもう一枚お便りがあるよ」
ハムスターくん:「何だろう?」
ニャンコさん:「『工作で使う粘土代を来週までに払ってください』だって。これ、覚えてた?」
ハムスターくん:「あっ! 忘れてた! これも来週までじゃん!」
ニャンコさん:「子どものお便りって、参観日みたいに行く日が決まっていたり、○日までにお金を払ってくださいって書いてあったりするでしょ?」
ハムスターくん:「うん」
ニャンコさん:「こういう、日付が決まっている紙をまとめてみたらどうかな」
ハムスターくん:「まとめるって、どこに?」
ニャンコさん:「今日、参観日のお知らせはバッグの下から出てきて、粘土代のお知らせはおもちゃの近くにあったでしょ?」
ハムスターくん:「うん……」
ニャンコさん:「それだと、何か確認したくなるたびに、いろんなところを探さなきゃいけないよね」
ハムスターくん:「確かに。でも、まとめて床に置いたら、また散らかっちゃわない?」
期限のある紙は「見える場所」に決める
ニャンコさん:「床には置かないよ。見えるところに貼るの」
ハムスターくん:「貼る?」
ニャンコさん:「私の家では、リビングにある見える棚にマグネットで貼ってるよ。今もちょうど参観日のお知らせが貼ってあるの」
ハムスターくん:「へえ! じゃあ、同じ場所じゃなきゃダメ?」
ニャンコさん:「全然。ハムスターくんが毎日必ず見るところなら、どこでもいいよ。マグネットがついて、よく目に入る場所……どこかある?」
ハムスターくん:「それなら冷蔵庫かな。毎日見るし、何回も開ける!」
ニャンコさん:「いいね。じゃあ冷蔵庫にしよう」
まずは、粘土代のお知らせをペタッ。
続いて、参観日のお知らせもペタッ。
ニャンコさん:「ほら。今、2枚になったよ」
ハムスターくん:「本当だ」
ニャンコさん:「これなら毎日目に入るから、参観日も粘土代も思い出せるでしょ?」
ハムスターくん:「うん。それに『あのお知らせどこだっけ?』ってなったら、冷蔵庫を見ればいいんだ」
ニャンコさん:「そうそう」
ハムスターくん:「これなら僕にもできそう!」
冷蔵庫に貼るときの注意点
冷蔵庫は機種によって、扉や側面にマグネットがつかない場合があります。
また、冷蔵庫の取扱説明書に、扉や側面への物の取り付けについて注意事項が書かれている場合もあります。
冷蔵庫を置き場所にするときは、自宅の冷蔵庫でマグネットが使えるか、取扱説明書も確認してください。
冷蔵庫に貼れなくても大丈夫。
ニャンコさんの家のようにリビングの棚を使ったり、自分が毎日必ず目にする別の場所を「書類の住所」にしたりすればOKです。
ルールは「貼る」「終わったら捨てる」の2つだけ
ニャンコさん:「ただし、ルールは2つだけね」
ハムスターくん:「えっ、ルールがあるの?」
ニャンコさん:「簡単だよ。まず一つ目。期限や予定のある紙をもらったら、ここに貼る」
ハムスターくん:「うん」
ニャンコさん:「二つ目。その用事が終わったら、必ず外して捨てる」
ハムスターくん:「捨てちゃうの?」
ニャンコさん:「だって、参観日が終わったら、このお知らせはもういらないでしょ?」
ハムスターくん:「あ、そっか」
ニャンコさん:「粘土代のお知らせも、払ったら終わり。終わった紙をそのまま貼っておくと、今度は冷蔵庫がいらない紙でいっぱいになっちゃうからね」
ハムスターくん:「なるほど!」
ニャンコさん:「持ってきたら、ペタッ」
ハムスターくん:「終わったら、ペリッ」
ニャンコさん:「そして、ポイッ」
ハムスターくん:「それだけ?」
ニャンコさん:「それだけ」
書類を全部きれいに分類しなくても大丈夫。
最初から細かくファイルに分けなくても大丈夫。
まずは、
「この紙、どこに置いたっけ?」
をなくすこと。
そのために、期限や予定のある紙には「ここ」という住所を一つ作ってみます。
冷蔵庫でもいい。
リビングの棚でもいい。
自分が毎日必ず目にする場所なら、どこでも大丈夫です。
大切なのは、
「持ってきたら貼る」
「終わったら捨てる」
まずは、この2つだけ。
ハムスターくん:「ニャンコさん、これでもう次から探さなくていいかも!」
ニャンコさん:「うん。『あれ、どこ?』って思ったら?」
ハムスターくん:「冷蔵庫!」
ハムスターくんの「あの書類どこにいったの?」が、ひとつ減りました。
次はどんな「困った」が出てくるかな。

