食パンって、毎回ちょうどよく食べ切れるとは限りません。
ちょっと余ったり、少し乾いて固くなったり。
まだ食べられるけれど、そのままトーストにしても、いまひとつおいしくない。
ポンコさん
「この食パン、ちょっと固くなっちゃったなあ。でも捨てるのはもったいないし……」
ニャンコさん
「じゃあ、フレンチトーストにしよう」
ポンコさん
「フレンチトーストかぁ。おいしいけど、作るのちょっと面倒じゃない?」
ニャンコさん
「私も前はそう思ってた。でもね、面倒だったのはフレンチトーストじゃなくて、洗い物だったの」
昔は容器に入れて作っていました
以前の私は、タッパーやガラス容器に卵液を作って、そこへ食パンを入れていました。
早く染み込ませたいときには、電子レンジを使ったり。
もちろん、それでもちゃんとおいしいフレンチトーストはできます。
そして、せっかく作るなら、
生クリームを泡立てようかな。
フルーツも添えようかな。
チョコレートもいいな。
なんてやっているうちに、どんどん豪華になっていきました。
ポンコさん
「いいじゃん!豪華なフレンチトースト!」
ニャンコさん
「うん。食べるのは楽しいんだけどね」
ポンコさん
「だけど?」
ニャンコさん
「食べ終わったあと、洗い物がいっぱいなのよ」
卵液を作った容器。
混ぜた道具。
生クリームを泡立てたボウル。
そして盛り付けたお皿。
おいしいんだけど、いつの間にか私の中で、
フレンチトースト=洗い物が多い。
そんな料理になってしまいました。
「これ、保存袋でよくない?」と思った
あるとき、ふと思いました。
お肉の下味をつけるときは、保存袋を使ってる。
だったら、
フレンチトーストも保存袋で作ればいいんじゃない?
ポンコさん
「卵液を作るボウルも使わないの?」
ニャンコさん
「使わないよ。袋の中で作っちゃう」
保存袋に卵と牛乳など、卵液の材料を入れて、その中で混ぜます。
そこへ食パンを入れて、卵液をなじませる。
翌朝食べるなら、そのまま冷蔵庫へ。
これだけです。
卵液を作るためのボウルも、食パンを浸しておくための保存容器も必要なくなりました。
前の日に仕込んでおけば、朝は焼くだけ
夜のうちに卵液へ漬けておけば、翌朝は袋から出して焼くだけ。
朝から卵を割って、牛乳を入れて、混ぜて、食パンを浸して……と始めなくていい。
ポンコさん
「それなら朝でも作れそう」
ニャンコさん
「朝は焼くだけにしておけば楽なのよ」
わが家でよく買うのは、8枚切りの薄い食パン。
すぐ食べない分は、フレンチトースト用に仕込んで冷凍しておくこともあります。
普通の食パンがない朝でも、
「フレンチトーストあるよ」
で済みます。
ガチガチになったフランスパンにもおすすめ
そして、この方法でもうひとつおすすめなのが、硬くなったフランスパン。
フランスパンって、買ったときはおいしいけれど、食べ切れずに置いておくと本当にガチガチになることがあります。
食パン以上に、
「これ、そのまま食べ切るのはちょっと大変だな……」
となりやすい。
ポンコさん
「あー……フランスパン、ガチガチになっちゃった」
ニャンコさん
「それ、フレンチトーストにしよう」
ポンコさん
「こんなに硬いのに?」
ニャンコさん
「こんなに硬いからこそ。厚切りにして、卵液をたっぷり染み込ませるの」
硬くなったフランスパンを厚めに切って、保存袋の卵液へ。
時間をかけて、中までたっぷり卵液を染み込ませます。
それを焼くと、
ガチガチだったフランスパンが、中までジュワジュワ。
これが本当においしい。
ポンコさん
「さっきまでガチガチだったのに!」
ニャンコさん
「捨てるなんてもったいないでしょ?」
硬くなったから仕方なく食べるんじゃなくて、硬くなったからこそ、おいしい食べ方に変える。
フランスパンが余ったときにも、わが家ではフレンチトーストが立派な食べ切り方法になります。
洗い物を減らしたら、トッピングを楽しめるようになった
作るときの面倒が減ってから、ちょっと面白い変化もありました。
「今日は生クリームを泡立てようかな」
「フルーツものせようかな」
そんなふうに、今度は楽しい方に手間をかけられるようになったんです。
ポンコさん
「あれ? 洗い物減らしたかったんじゃないの?」
ニャンコさん
「減らしたかったのは、やりたくない洗い物。生クリームを泡立てたい日は、それは私がやりたいことだからいいの」
余裕のある日は、生クリームやフルーツをのせる。
チョコレートを添えてもいい。
でも忙しい日は、メープルシロップをかけるだけ。
毎回豪華にする必要なんてありません。
面倒なところを減らした分、自分がやりたいところに手をかける。
私はその方が料理を楽しめます。
食べ切るために、我慢して食べなくていい
私がフレンチトーストにするのは、単に時短したいからではありません。
せっかく買った食べ物なら、なるべく最後までおいしく食べたいから。
少し乾いた食パン。
ガチガチになったフランスパン。
そのまま食べたら、
「早く食べ切らなきゃ」
となるものでも、食べ方を変えれば、
「明日フレンチトーストにしよう」
に変わります。
ポンコさん
「食べ切るために我慢して食べるんじゃないんだね」
ニャンコさん
「うん。どうせ食べるなら、おいしく食べたいじゃない」
食べ物を捨てないために頑張るというより、
最後までおいしく食べられる方法を考える。
そして、その方法が面倒なら、作り方も自分が続けやすいように変えてしまう。
今のわが家では、
固くなったパン → 保存袋でフレンチトースト
がひとつの定番になりました。
ポンコさん
「じゃあ、食パンが余っても困らないね」
ニャンコさん
「うん。フランスパンがガチガチになったら、今度はジュワジュワにしちゃおう」
余ったものを「片付ける」のではなく、次のおいしいものに変えて食べ切る。
そんな方法がひとつあるだけで、パンが少し余っても気にならなくなりました。


